壁美人はホッチキスの針で固定できる壁掛け用の器具です。
壁の穴が目立たないので、持ち家の方はもちろん賃貸の方にも大人気の商品です。
壁美人で固定していたものが落ちた時、考えられる原因は下記の2パターン。
- 壁美人の取り付け方に問題があった
- 壁自体に問題があった
この記事を読んだあなたは、壁美人が落ちた時の対処法と落ちる原因を理解することでき、もう二度と壁美人を落とすことが無くなります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
壁美人が落ちたらまずは安全の確保を!
「壁美人が落ちた!部屋が大変なことに!!」
固定しているものにもよりますが、壁美人が落ちた後は物が散乱し、足元が危険な状態であることが多いです。
まずは落ち着いて周辺の状況をよく確認し、破片等を片付けて安全を確保しましょう。
鏡や花瓶などのワレモノが落ちた場合は、スリッパを履き、足を怪我しないよう注意してください。
掃除機やテレビなどの家電製品が落ちた場合は、そのまま触ると感電する恐れがありますので、必ず電源を抜きましょう。
安全が確保できたら、壁美人を取り付けていた箇所を確認します。
壁美人が落ちた原因1:壁美人の取り付け方に問題があった場合
壁美人には取り付けに関する説明書が入っており、安全な取り付け方が詳しく記載されています。
特に注意する点をご紹介しますので、取り付け時に出来ていたか確認しましょう。
取り付け時のホッチキスの角度を30度にする
ホッチキスの角度を30度にして打ち込むと、壁に対して針が30度傾いて入ります。
壁に対してまっすぐ打ち込んだ場合と30度傾けた場合とでは、同じ重さでも30度傾けた方が針を引き抜こうとする力が小さくなり、固定する力が強くなります。
後に紹介する「耐荷重」についても、針を30度傾けた前提の重さだと考えられるため、これを忘れると落下する危険性が高くなるので注意しましょう。
説明書に記載はありませんが、同じ方向に30度ではなく、右30度と左30度を交互に繰り返しながら針を打ち込むことで、更に抜けにくくなると考えられます。
固定物に対する静止荷重を守る
壁美人のパッケージ表に記載されている耐荷重は、あくまで最大荷重です(金具サイズP-4であれば6kg)。
取扱説明書によると、固定物の大きさによって耐荷重は最大荷重よりも小さくなります。
固定物の大きさを確認し、対応した耐荷重の金具が選べていたか確認しましょう。
また、この数値は静止荷重であり、あくまで静止しているものに対する耐荷重なので、頻繁に動かすものに対しては保障されていません。
頻繁に動かすものを取り付ける場合は定期的に針や金具が緩んでいないかチェックしましょう。
ステンレス製の専用針を使う
壁美人には専用針が内包されており、ステンレス製の錆びにくい針となっています。
ホッチキスの針は他にも鉄や真鍮を素材としたものがあり、これらを使用すると壁の中で錆びて抜ける原因となります。
壁美人を取り付ける際にステンレス以外の針を使用していなかったか確認してみましょう。
専用針でなくても、ステンレス製の針であれば問題ありません。
壁美人が落ちた原因2:壁自体に問題があった場合
説明書の通りに設置したのに落ちてしまった場合は、取り付けた壁自体に問題があると考えられます。
壁美人は「石膏ボード」への取り付けにのみ対応しています。
取り付けた箇所が設置に適した壁かどうか、下記の注意点から確認してみましょう。
石膏ボード以外の壁に取り付けている
家の壁の素材は、石膏ボードの他にも上記のようにさまざまな種類があります。
「コンクリート」や「硬質石膏ボード」の場合はそもそもホッチキスの針が通りませんが、「ベニア板」や「土壁」は針が通ってしまう場合があります。
しかし壁美人は石膏ボード専用品なので、石膏ボード以外の壁には耐荷重が保障されていません。
取り付ける壁が石膏ボードかどうかを調べるには、
- クロス(壁紙)が貼られているか
- サンプ目立たない場所にピンを刺し、抜いた針先に白い粉が付いているか
この2点を確認してください。
白い粉が付いていない場合は、大抵クロスの裏に「ベニア板」が使われていることが多いです。
石膏ボードに歪みがある
石膏ボードには、強い衝撃により歪みが生じる場合があります。
歪んだ石膏ボードに壁美人を取り付けると、ホッチキスの針が浮いてしまい十分な固定力を得ることができません。
特にクロスがひび割れている場合は石膏ボードが歪んでいる可能性がありますので、設置箇所の付近をよく確認してみましょう。
ひび割れの中でも、壁や天井の継ぎ目以外の部分のひび割れや、築10年以上の住宅で出来たひび割れについては、住宅の構造の歪みや傾きによって起こった危険なひび割れである可能性があります。
今は特に被害がなくても、放置していると地震などの発生時に家が倒壊する危険性もあるため、正確な調査が必要です。
過去に起こった自然災害によって発生することもあり、この場合は火災保険の適用範囲ですので、気になる方は専門業者に依頼し調べてもらうことをオススメします。
隠れた問題点が見つかるきっかけになるかもしれません。
一括無料見積りの「お家の保険相談センター」はこちら実際に壁美人が落ちた人の体験談を紹介
体験談1:ギターが落ちた
ギター用の壁美人が落ちた人の体験談です。
軽いアコースティックギターだったとのことですが、はやり何度も取り外しで使用するものですので、頻繁に動かすことにより緩みが生じたと考えられます。
定期的に緩みを確認するか、頻繁に動かすものはあまり吊るさないようにしましょう。
体験談2:ペグボードが落ちた
「ペグボード」とは有孔ボードのことで、フックや専用の棚等を吊り下げて使います。
このように物を頻繁に物を乗せ換え、荷重が増減するものを吊るすと緩みの原因となります。
体験談3:絵画が落ちた
絵画のように動かないものでも、長時間取り付けていると落ちてしまうことがあるようです。
この場合はそもそも壁美人の取り付け方は正しかったか、また壁自体に問題はなかったかを疑った方がいいかもしれません。
絵画の裏にあると忘れがちですが、定期的な緩みチェックも怠らないようにしましょう。
まとめ
壁美人が落ちた時、まずは周囲の状況を確認し、安全確保に努めましょう。
壁美人を取り付ける際に気をつけるポイントは、商品に内包されている説明書に記載されていますので、よく読んでから設置するよう心がけてください。
家の壁自体に問題がある場合、住宅の歪みや傾きが原因であることも十分考えられますので、気になる方は専門業者に依頼してしっかりと調べてもらいましょう。
一括無料見積りの「お家の保険相談センター」はこちら逆を言えば、これらの問題をしっかりクリアできていれば壁美人が落ちることはまずないと考えられますので、取り付ける際の参考にしてくださいね。