ラブリコ(Labrico)の木材の長さの計算は簡単!注意点も紹介!

おうちで簡単に突っ張り式の収納が作れる「ラブリコ(Labrico)」。

部屋に傷がつかず工具も不要なので、賃貸・持ち家を問わず人気の商品です。

木材とラブリコがあれば手軽に作れるのが魅力ですが、木材の長さの計算でつまづく人も多いのではないでしょうか。

ラブリコは2×4材用と1×4材用、素材もプラスチック、アイアンと種類が多いのでややこしいですよね。

ここではラブリコの木材の長さの計算方法と、取り付ける際の注意点も合わせてご紹介します。

目次

まずは木材の長さの計算に必要な「床~天井の距離」を測る

ラブリコの木材の長さの計算には、設置場所の「床~天井の距離」が必要不可欠です。

床~天井の距離を測るには、大きく2つの方法があります。

①メジャー(コンベックス)を使って測る
②レーザー距離計を使って測る

メジャーは手軽に手に入るのがメリットと言えますが、一人作業が大変なこと、またメモリを読み取る際に誤差が生じやすいというデメリットがあります。

レーザー距離計はメジャーよりも正確に測ることができますが、値段が高いのがネックです。

ラブリコを何個も設置する予定がある場合は、レーザー距離計を1つ持っておくといいでしょう。

ラブリコの2×4材用長さの計算方法

ラブリコは、「2×4材」または「1×4材」と呼ばれる木材に取り付けて使います。

まずは2×4材に対応したラブリコを使用した時の、公称取り付けサイズをご紹介します。

簡単な計算式ですので、しっかり確認して失敗しないようにしましょう。

通常タイプ(DX-1シリーズ)の場合

引用元:平安伸銅オンラインショップ

ラブリコ DIY収納パーツ 2×4アジャスター 通常タイプ(DX-1シリーズ)の公称取り付けサイズは以下のとおりです。

木材の長さ = 【床~天井の距離】- 95mm

95mmは、木材にラブリコを装着して伸びる分だと考えてください。

突っ張り力を得るために伸び縮みするアジャスター(ネジの部分)の可動幅は18mmとなっています。アジャスターが一番縮んでる状態で-95mmですので、理論上は95mm~113mmまで余裕がある計算になります。

しかし、木材が短ければ短いほど突っ張る力が少なくなり、倒壊の危険が大きくなるため、95mm~100mmを目安に考えると良いでしょう。

強力タイプ(EX-1シリーズ)の場合

ラブリコ_EX-1シリーズ
引用元:平安伸銅オンラインショップ

ラブリコ DIY収納パーツ 2×4アジャスター強力タイプ(EX-1シリーズ)の公称取り付けサイズは以下のとおりです。

木材の長さ = 【床~天井の距離】- 120mm

120mmは、木材にラブリコを装着して伸びる分だと考えてください。

EX-1シリーズは強力タイプなので、DX-1シリーズ(通常タイプ)よりも大きくなっています。そのため、木材の長さが短かくなる点に注意してください。

突っ張り力を得るために伸び縮みするアジャスター(ネジの部分)の可動幅は17mmとなっています。アジャスターが一番縮んでる状態で-120mmですので、理論上は120mm~137mmまで余裕がある計算になります。

しかし、木材が短ければ短いほど突っ張る力が少なくなり、倒壊の危険が大きくなるため、120mm~125mmぐらいを目安に考えると良いでしょう。

アイアンタイプ(IX-1シリーズ)の場合

ラブリコ_IX-1シリーズ
引用元:平安伸銅オンラインショップ

ラブリコ DIY収納パーツ 2×4アジャスター アイアン 屋外使用可(IX-1シリーズ)の公称取り付けサイズは以下のとおりです。

木材の長さ = 【床~天井の距離】- 75mm

75mmは、木材にラブリコを装着して伸びる分だと考えてください。

IX-1シリーズは素材がアイアン(鉄)に変わり、DX-1シリーズ(通常タイプ)に比べて薄くなっています。そのため、木材の長さが短かくなる点に注意してください。

突っ張り力を得るために伸び縮みするアジャスター(細い部分)の可動幅は22mmとなっています。アジャスターが一番縮んでる状態で-75mmですので、理論上は75mm~97mmまで余裕がある計算になります。

しかし、木材が短ければ短いほど突っ張る力が少なくなり、倒壊の危険が大きくなるため、75mm~80mmぐらいを目安に考えると良いでしょう。

ラブリコの1×4材用長さの計算方法

1×4材に対応したラブリコを使用した時の、公称取り付けサイズをご紹介します。

こちらも簡単な計算式です。しっかり確認して失敗しないようにしましょう。

通常タイプ(DX-21シリーズ)の場合

ラブリコ_DX-21シリーズ
引用元:平安伸銅オンラインショップ

ラブリコ DIY収納パーツ 1×4アジャスター(DX-21シリーズ)の公称取り付けサイズは以下のとおりです。

木材の長さ = 【床~天井の距離】- 50mm

50mmは、木材にラブリコを装着して伸びる分だと考えてください。

突っ張り力を得るために伸び縮みするアジャスター(回転する部分)の可動幅は15mmとなっています。アジャスターが一番縮んでる状態で-50mmですので、理論上は50mm~65mmまで余裕がある計算になります。

しかし、木材が短ければ短いほど突っ張る力が少なくなり、倒壊の危険が大きくなるため、50mm~55mmを目安に考えると良いでしょう。

アイアンタイプ(IX-21シリーズ)の場合

ラブリコ_IX-21シリーズ
引用元:平安伸銅オンラインショップ

ラブリコ DIY収納パーツ 1×4アジャスター アイアン 屋外使用可(IX-21シリーズ)の公称取り付けサイズは以下のとおりです。

木材の長さ = 【床~天井の距離】- 75mm

75mmは、木材にラブリコを装着して伸びる分だと考えてください。

突っ張り力を得るために伸び縮みするアジャスター(細い部分)の可動幅は22mmとなっています。アジャスターが一番縮んでる状態で-75mmですので、理論上は75mm~97mmまで余裕がある計算になります。

しかし、木材が短ければ短いほど突っ張る力が少なくなり、倒壊の危険が大きくなるため、75mm~80mmぐらいを目安に考えると良いでしょう。

木材の長さが長かった、または短かった時の対処法

木材の長さの計算方法を紹介しましたが、間違った長さの木材を用意してしまうこともあるかと思いますので、その場合の対処法についても紹介させていただきます。

木材が長かった場合

木材が長かった場合は、天井と地面に対して垂直に設置する事ができず、斜めに取り付けてしまう可能性が高くなります。その場合、荷重が外にかかってしまうため、倒壊の恐れがあり危険です。

木材が長かった場合は、ノコギリなどで適切な長さにカットしてから使用するようにしましょう。

木材が短かった場合

木材が短かった場合は、足りない分の長さがラブリコの可動域の範囲内であれば取り付ける事自体は可能です。ただし、上下の突っ張り力が弱くなってしまうため、安定性がなくなる可能性がありますので、必ず取り付けた後に安全性を確認するようにしましょう。

長さが大幅に足りない場合は、短い木材同士を組み合わせて長くする「ジョイントパーツ」がありますので、活用してみましょう。ただし耐荷重が小さくなるため、取り付けるものが重くなる場合は素直に新しい木材を用意しましょう。

長さが計算通りでも”突っ張り力の上げすぎ”には注意!

木材の長さが正確でも注意すべき点があります。それは、突っ張り力を上げすぎないことです。

アジャスターを伸びる方向に回転させると突っ張り力が上がりますが、家屋の状態によっては天井や床に穴を開けてしまう危険があります

穴が開いてしまうとそこから虫が入ってきたり、雨漏りの水が流れてくることも。

もし穴が開いてしまった場合、自分で直せるならそれに越したことはないですが、賃貸の場合はまずは大家さんに相談、持ち家の場合はリフォーム会社に相談するのがいいでしょう。

リフォームは会社によって施工方法も値段もピンキリなので、一括無料相見積もりで比較してみるのをおすすめします!

まとめ

ラブリコに使用する木材の長さの計算式は、下記のとおりです。

2×4材用 通常タイプ(DX-1シリーズ)

2×4材用 強力タイプ(EX-1シリーズ)

2×4材用 アイアンタイプ(IX-1シリーズ)

1×4材用 通常タイプ(DX-21シリーズ)

1×4材用 アイアンタイプ(IX-21シリーズ)

ラブリコの種類によって計算式が違いますので、しっかり確認して失敗のないよう気をつけましょう!

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